#2 加齢による身体機能の低下について




前回のコラムにて「健康寿命」「サルコペニア」「フレイル」といった言葉が出てきましたが、今回はこういった加齢による身体機能の低下についてのお話をさせていただきたいと思います。




健康寿命


「健康寿命」とはWHO(世界保健機関)によって提唱された、介護や継続的な医療に頼らず自立して生存できる期間の事を言います。


日本人の健康寿命と平均寿命の差を比べると男性では約9歳、女性では約13歳の差があります。


この差の期間は介護などが必要で自立して生きることができない期間であり、日本ではこの期間が欧米各国と比べても6年以上長いとされています。


健康寿命と平均寿命の差をなくすことと、健康寿命を延ばすことにより平均寿命を伸ばすことが大切になってきます。




サルコペニア


「サルコペニア」とは加齢に伴い筋肉量や筋力の減少、身体機能が低下する現象の事を言います。


実は25~30歳から筋肉量や筋力の減少は始まっており、高齢に伴いそれらの減少幅は大きくなります。


分かりやすい例で言うと、歩行スピードが落ちたり、つまずいたり、持っている物をよく落としたりといった症状が見受けられるとサルコペニアに該当されます。


こういった症状を放置していると、歩行困難などにより手助けなしで日常生活を送ることが出来なくなってしまいます。


筋肉量や筋力の減少を防ぐためには、筋肉量や筋力を増やす適度な負荷のトレーニングが必要となってきます。




フレイルとフレイルサイクル


フレイル

「フレイル」とは加齢に伴う様々な身体機能の変化によって健康障害を起こしやすくなった状態を言い、分かりやすく言うと「虚弱」で、健康な状態と要介護の中間にあたります。


サルコペニアが筋肉量や筋力の減少を中心とした考えに対し、フレイルは心身の活力の低下や、体重の減少、倦怠感、活動量の減少といった広い概念となります。


多くの高齢者はサルコペニアがフレイルへとつながり、最終的に要介護状態へと進行します。


フレイルサイクル

フレイルサイクルとは身体機能の低下による悪循環の事を言います。


加齢などによる筋肉量や筋力の低下(サルコペニアなど)が活動量の低下に繋がり、それにより食欲が低下し栄養不足となります。


栄養が不足するとさらに筋肉量や筋力が低下します。



この悪循環が続くと、転倒による骨折や病気・疾患に繋がり最終的に要介護状態となってしまいます。


ちょっとした風邪や怪我、仕事やスポーツ活動を辞めたことによる活動量の減少といったきっかけがフレイルサイクルへと繋がります。


特にサルコペニアがフレイルサイクルへ繋がることが多いので、サルコペニアを防ぐためにも筋肉量や筋力を増やす筋力トレーニングは必要です。




まとめ


身体の衰えは筋肉量や筋力と大きく関わってきます。


特に「フレイルサイクル」に陥ってしまっている方々は非常に多いと思いますので、ご自身のご家族やご親戚、ご友人などの方々に知っていただき改善して頂ければと思います。


また、高齢でなくても極度の運動不足により上記のような症状へ進行している可能性は大きくあります。


今起きている軽い症状や疾患がいつの間にかフレイルサイクルへと繋がっていることもあります。


少し体が痛い程度で医者から運動を制限されていない場合は、ただ安静にしているのではなく適度に運動やトレーニングをすべきです。


その理由は今回のお話で理解できると思います。


軽い運動やトレーニングでもよいのでマイペースに継続していきましょう。





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